いつも清水智子行政書士事務所のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 当事務所では、単なる書類作成にとどまらず、ご相談者様やそのご家族の「これからの生活」に寄り添った法務サポートを行っております。
今回は、福祉の現場に25年携わってきた当事務所だからこそお役に立てた、少し複雑な相続手続きの事例をご紹介いたします。
ご相談の背景:福祉の網の目と、法的手続きの壁
今回のケースは、障害を抱えながら猫の多頭飼いをされている独居の高齢者様についての、福祉支援者(ケアマネジャー様等)からのご相談でした。
キーパーソンである義理の妹様が精一杯お世話をされていましたが、本人のごきょうだいが亡くなられたことで「相続」が発生。しかし、本人は状況を理解することが難しく、将来的な施設入所も見据える中で、手続きが完全にストップしてしまっていました。
ケアマネジャーやヘルパーといった福祉専門職の方々は日々の生活を支えていますが、「法的な手続きや契約行為」に直接介入することは制度上できません。そこで、福祉と法務の両面に通じた当事務所にお声がけをいただきました。
現場への訪問と、意思能力の丁寧な確認
さっそく妹様から詳しくお話を伺い、ご本人のご自宅へ面談に伺いました。 お部屋はすでに支援業者の手で不用品の撤去が進んでいましたが、ガランとした居間の隅には猫の大きな排泄物も見受けられ、ご自身での片付けやペットのお世話が限界に達していることは明らかでした。
こうした状況下で最も重要なのは、「ご本人にどれだけの判断能力(意思能力)が残されているか」を正確に見極めることです。
認知症の症状は見られるものの、じっくりと時間をかけて丁寧にお話ししたところ、私の説明をしっかりと聞いて納得してくださいました。身体が動かないために片付けや猫の世話ができないだけで、意思疎通は十分に図れ、契約行為を行える状態であることを確認できました。
未来の安心(施設入所と生活の糧)を見据えたこれからの手続き
今回の案件は「代襲相続」が絡む複雑な戸籍収集が必要となりますが、ご本人の状況をご理解されている親族の方々は非常に協力的です。現在は、委任状に基づき迅速に戸籍収集を進めています。
この手続きを今完了させておく最大の目的は、ご本人が将来施設へ入所された際、スムーズに自宅不動産を売却・現金化できるようにするためです。それは、これからのご本人の生活を支える大切な「経済的な糧」となります。
清水智子行政書士事務所からのメッセージ
ゴミ屋敷に近い状態や、多頭飼育といったデリケートな問題を抱える現場には、一般的な士業(行政書士や司法書士)ではなかなか踏み込みにくい領域かもしれません。しかし、25年間福祉の現場で泥臭く寄り添ってきた私にとっては、決して他人事ではない、一刻も早く安心をお届けしたい大切な現場です。
「身内だけで抱え込むのが限界」「福祉の手は入っているけれど、法律の手続きが進まない」とお悩みの方は、どうぞ安心して当事務所にご相談ください。ご家族の歴史の幕引きと、これからの安心な暮らしのためのプランを一緒に整えてまいりましょう。


